ガルバリウムはメンテナンス不要って本当?
ガルバリウム鋼板は一切メンテナンスが必要ないから楽、そんな話がネット上の記事に上がっていることがありますが、厳密にはこれは間違いです。それはガルバリウム鋼板も例外ではありません。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板はガルバリウムという合金でできた建材のことを指します。金属メッキ加工がされているのでサビに強いことが特徴です。また、ガルバリウムは他の金属材と比べて耐久性があります。しかし、耐久性がある=メンテナンスしなくていいというわけではありません。どんな外壁材もそれなりのメンテナンスが必要となります。
ガルバリウム鋼板を使用するメリットとは
①耐久性がある
ガルバリウム鋼板の最大の特徴はその耐久性の高さです。平均20~25年の耐久力があると言われており、金属屋根の中では最も耐久年数の多いものになります。定期的にメンテナンスをしていれば最大40年も耐えると言われています。
これは建材の中でもかなり長持ちする部類に入ります。
②総合的に見てバランスがいい
ガルバリウム鋼板は他の建材と比べて値段は少々張りますが、メンテナンスの手間が少ない、耐久性がある、軽い、デザイン性もあることなどを総合的に考えるとバランスがいい建材だと言えます。具体的にどこら辺がバランスがいいと言えるのかというと、例えば以下のような例が挙げられます。
耐久力だけ見れば金属屋根よりは瓦屋根の方が屋根材自体の耐久性は高いです。しかし、瓦屋根には耐震性や定期的に漆喰のメンテナンスをしなければならないなどのデメリットもあります。
その点、ガルバリウム鋼板は手間、耐久性、耐震性などをバランス良く取り入れたいいとこ取りをした建材といった位置づけかと思われます。そのため、私たちも積極的にお客様に進めている材質の一つです。
ガルバリウム鋼板を使用するデメリットとは
①費用は高め
ガルバリウム鋼板は他の金属材と比べて費用がかかってしまうのがデメリットとなります。実際に迷われるお客様も多くいます。そこで私たちがお客様にお伝えしているのが長期的に見たら安く済むことが多いということです。きちんとメンテナンスしていれば40年近く持つことを考えると、他の建材と比べて安く済む場合が多いのです。しかもメンテナンスの手間も最小限なので、初期費用さえ払って仕舞えば、後々のメンテナンス料金は安く済むことが多いのです。
ガルバリウム鋼板の正しいメンテナンス方法
①日頃から水洗いでお手入れをする
ガルバリウム鋼板の日頃のお手入れ方法ですが、雨が降った後などに軽く水洗いをするようにしてください。定期的に水洗いをすることで白サビの発生を防ぐことにつながります。
水洗いしても汚れが落ちないという場合は、塗料の劣化が考えられますので、業者に塗装依頼をしてください。
②定期的に無料点検を行う
ガルバリウム鋼板は耐久性が高いことが大きなメリットですが、劣化しないわけではありません。特に屋根は普段見えない場所にあるのもあり、気がついたら塗料が取れていた、サビがひどくなっていたということもあります。
定期的に点検をしましょうと言うと屋根に登って自分で見ればいい、という方もいらっしゃいますが、実際にみたからといって、プロの目がないと判断が難しいところもあります。何より普段から登り慣れていない人が屋根に上がるのはとても危険です。必ず業者を呼んで点検を依頼しましょう。
弊社では無料相談を行っています。直接お客様のご自宅に伺って経験豊富なプロが点検・相談をさせていただきます。相談費用・出張費用はいっさいかかりませんのでどうぞお気軽にお問い合わせください!
③塗装工事を行う
外壁、屋根ともにガルバリウム鋼板には塗装をすることでメンテナンスをすることができます。サビがあったり、既存の塗装が剥げた時にはもちろん、パッとみて特別劣化しているようには見えなくても、塗料の効果が薄れてきている場合があります。塗料が劣化してきてもすぐには困ることはないので放置してしまいがちですが、定期的に塗装をしている本来ガルバリウム鋼板がもつ耐久性の高さを最大限に活かすことができます。10年〜15年に一度はメンテナンスをすることをおすすめします。
④カバー工法・屋根葺き替え工事
いくらガルバリウム鋼板の耐久性が高くても、耐久年数を超えたり、メンテナンスを行っておらず劣化が進んでしまったりすると塗装ではカバーしきれないことがあります。その場合、屋根であれば既存の屋根に新しい屋根材を被せるカバー工法や古い屋根を撤去して新しい屋根に交換する葺き替え工事が適応となります。カバー工法は安価で手軽に屋根の印象を変えることができる人気の工法、葺き替え工事は屋根のトラブルを一掃できるので、長期的に見ればトータルコストが安く済むことが多いです。
どちらを選べばいいかというのはその屋根の状況や予算によって変わるので、プロの業者に屋根の点検をしてもらい業者側のアドバイスをききなが検討するのがベストです。